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生成AI

生成AIとは、文章や画像、動画など様々なコンテンツを生成するAIを指します。代表的なものはOpen AIが提供するChatGPTですが、生成されるコンテンツごとに様々なサービスがあり、2022年から1年の間で急速な発展と普及がなされました。

 代表的なChatGPTは大規模言語モデルを基盤にすることで、これまでのAIのような定められた行為の自動化ではなく、学習された膨大なデータを基に対話を行うように文章の出力を行います。そのほかにも画像生成AIをはじめ、各サービスの生成物の精度は日に日に洗練されてきています。いまやAIは何かを効率化するだけでなく、新しい何かを作り上げる、またはその補助に利用することが可能となっています。

 教育現場において生成AIはどのような影響を与えるでしょうか。
 まず気になるのは生徒の利用についてです。生成AIの代表であるChatGPTは13 歳以上、18 歳未満の場合、親または法定後見人の許可が必要としており、その他の生成AIも18歳以上、または保護者の同意を必要とするものが多いです。学校として、授業で生徒に利用してもらう場合にも保護者同意が必要になる点は注意が必要になります。
 生徒が使う場合、主に文章の校正や論点の洗い出し、ブレインストーミングのような学びの補助としての利用が考えられるでしょう。これは、生成AIは回答の中身に誤りや事実誤認を含むリスクがあるため、最終的には自分自身でその回答が正しいのかを確認する必要があるためです。何かの回答を求める使い方より、自身の考えを補強する、または違った視点を得るなどの利用方法が適しています。一方でそれを踏まえて生成AIで出力された回答を添削し、誤っているところがあるのか、どのように間違っているのかを指摘するなどといった利用例もあります。
 これらの生成AIはスマートフォンさえあれば利用できる機能であるため、正しい利用の仕方を理解してもらうことがこれから重要になってくるでしょう。

 教員の立場で利用を考えると、業務効率化が考えられます。生徒の活用時と同様にアイディアを出すなどの使い方の他、試験問題などの例題作成、授業の時間配分の例、授業で使う資料やデータの例の作成など、様々な場面で効率化目的の利用が期待できます。実際に生成AIよりできたものをそのまま利用するかはともかく、利用してみることでよりAIの利用に関して正しい理解につながるため、積極的に活用してみてはいかがでしょうか。
 授業や校務以外でも、部活動の練習メニューのたたき台を作成するなど効率的に利用する事例もあるなど、働き方改革としても注目です。

【#みんなのギモン】「生成AIが教師を救う?『チャットGPT』で働き方改革も」(Yahoo!ニュース)

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