ICT活用事例校レポート

足立学園中学校・高等学校<前編>

杉山直輝先生、八重樫彩さん

 

今回は2023年11月8日に訪問した足立学園中学校・高等学校を前編・後編に分けてご紹介します。
 足立学園中学校・高等学校はMicrosoft Showcase Schoolに認定されており、マイクロソフト認定教育イノベーター(MIEE)も15名在籍しています。
 情報科主任・ICT推進委員の杉山直輝先生とICT支援員・入試広報部広報係の八重樫彩さんにお話を伺いました。

足立学園中学校・高等学校

 

<前編>
足立学園中学校・高等学校のICT教育の変遷と活用について

—足立学園中学校・高等学校ではどのような流れでICTを導入されてこられたのでしょうか?

八重樫さん足立学園中学校・高等学校では2009年からサーバーの運用が始まり、本校の教師はそのころから1人1台デスクトップPCを使っていました。2015年からICTによる授業改革が始まり、はじめはHP製のキーボードの無いタブレットで、なかなかうまく活用できない状況でした。
 その後2016年からSurfaceを使用し始めました。MicrosoftのOffice365を使用して、先生方は教室にPCを持って移動し、授業できるようになりました。電子黒板もこのころから徐々に導入されていきました。
 2017年に中学の全フロアに電子黒板が入り、2020年までは学校生活に慣れてからということで中学2年生から1人1台タブレットPCをBYADで購入してもらっていました。コロナ禍でいつ登校できるか分からない状況となり、急遽中学1年生と高校から入学する高校1年生にも購入してもらうこととなり、全生徒1人1台環境となりました。
 登校ができなかったコロナ禍ではMicrosoftのStream(ストリーム)で各教科の先生が授業動画を作って生徒に送り、学習してもらいました。その後、ハイブリット授業も始めました。ICT環境が整っていたので、ウェブカメラと延長コードを用意すればすぐに行うことができました。
 2023年には実習室など特別教室を含めた全教室にプロジェクター型電子黒板が完備され、授業の際に活用しています。

 

—授業での活用について教えてください。

杉山直輝先生

八重樫さん生徒のリュックにはいつも端末が入っており、授業中のグループディスカッションやプレゼンテーションで使うことが多いです。個人の場合はTeams(チームズ)を使って連絡を取り合い、授業や行事の確認事項を回覧することが日常になっています。
杉山先生クラス内でのやり取りでTeamsを活用しています。Teams上のチームが毎年変わるので、「2023年○○」と入れて、○○先生のクラスだとわかるようになっています。チーム内のチャネルは各教科で分けられます。ここに授業の連絡が書かれていたり、LHRの連絡や写真が入っていたりします。これが各クラスにあるので、それぞれのクラスで書きこんでいくことができます。それぞれ担任のカラーが出ている場にもなっています。
あるクラスの先生は体育の授業の写真を上げていたり、学級日誌にコメントを書いたのをスキャンして、毎日上げていたりします。ノートのスキャンを上げることもあり、Teamsでは基本的にクラスの連絡事項を流す時などに使用しています。
八重樫さん課題提出機能もついているので、完了しているものを確認できたり、遅れてだした子は「11時間遅れて提出」なども表示されます。

 

—学年更新の切り替えや所属の変更はどなたが行われていますか?

杉山先生新入生の分は学内の情報インフラの構築をお願いしている会社さんにお願いしているのですが、あとは各担任にクラス名簿を見て、入れてくださいとお願いしています。

 

—担任の先生が皆このようにチームを作れるというのは、当たり前のようで当たり前ではないと思います。基本的にICTを活用しようとする姿勢やスキルがあることが素晴らしいですね。

杉山先生そうなんです。基本的には全員が使える状況になっているので、どの先生もTeamsに書き込みやオンライン授業ができます。校内研修などで活用についてお話することもありますが、わからない人がいれば個別にお知らせすることが多いです。
 

—Teamsはいつから活用していますか?

杉山先生2018年頃から活用しています。Teamsが出てからすぐに使わせていただいて、「こういうところが使いづらい」などの意見も出させてもらいました。要望を実際に採用していただいたり、新しい機能を使っていただけませんかとMicrosoftに言ってもらうようにもなりました。
 

—Teamsなどを始められたときに、やりたくないという先生はいましたか?

杉山先生もちろんいました。絶対そのような先生はいると思います。電子黒板も「使わない」という先生がいたのですが、「先生、プリント作っていますよね、それを映してみませんか」と言ってやってみてもらっていました。写真を撮って映すでもいいと思います。まずは、「使うと楽になる」ということを体感していただかないとハードルが高いと思います。重荷にならずに、授業が楽になるツールとして考えてもらうのが大事だと思います。
八重樫さん連絡なども、Teamsに流したので見て下さいという形にしていったので、やらざるをえないという状況にもしています。Teamsのチーム数は現在約970チームまで達しています。
 

—ICTを活用した授業や学級・学校運営が定着しているんですね。

杉山先生先生方のチームも作っていて、あとは部活のチームでも作っていて、遅刻の連絡などにも使っています。
八重樫さん先生方が電話対応で取られる時間が減ったと思います。教務システムとしてSiems(シームス)を入れているので、そちらに先生方が出欠席を入れていく形になっています。入力しないとアラートも出るので、抜け漏れが減りました。
杉山先生Teams上に感染症について投稿できるチャネルがあるので、教員間で情報を共有しています。担任が不在でも、誰が感染症で休んでいて、いつ復帰予定なのか確認できます。欠席連絡は現在電話連絡なのですが、今後Forms(フォームズ)などでやっていければと考えています。
 

足立学園の授業を見学させていただきました

 各クラスに設置されているプロジェクターとタブレット端末を使いこなし、PowerPointなどで作成した資料を投影しながら授業を進めていました。英語の授業では先生が自作したクイズ動画教材を用いて指導する場面も見られました。どの先生も自然にICT機器を使いこなして授業されていました。

後編では情報Ⅰの授業見学と学校全体でICTを活用するコツについてご紹介します。

 

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