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教育ビッグデータとは

「ビッグデータ」とは、従来のデータベースでは処理しきれない膨大なデータ群を指します。その中でも「教育ビッグデータ」は学習者の学習履歴や行動ログなどを示すデータを指しています。

 これまでは集積できるデータにも限りがありましたが、学校教育へのタブレット端末の普及とクラウド活用により、生徒一人ひとりの学習状況の進捗をはじめ、多くのデータを記録し、またそれを管理できるようになりました。これらを利用することで教育分野における多くの試みや課題改善に役立つことが期待されています。

 例えば個別学習アプリの活用をしていくことで、生徒一人ひとりの学習ログを記録することができます。その学習ログから生徒一人ひとりの思考・行動パターンを分析して各々に合わせた学習サポートを提供することはもちろん、AIを活用することで指導の質を高めつつ教師の業務負担を軽減する効果が期待されます。

 学習ログについては、これまで以上に正確かつ幅広いデータを容易に取得できるようになりました。問題の回答一つとっても、回答までにかかった時間、どのように考えたのか、間違えた際の要因など今まで取得が困難だったデータがすぐに取得できます。それらのデータを分析することで、「この部分でつまずきやすい」、「この学習方法で間違いを改善できる」といった客観的なデータが得られます。こうして分析されたデータは蓄積されていくことでより精度の高いデータとなっていきます。

 もし特定の問題の回答率や理解度に差が出た場合、教師や生徒が使ったツールやアプリが分かれば、教師の指導方法や、生徒の自主学習の内容を比較検討することができます。集積されたデータは学校のみにとどまらず、学校間や教育委員会間で共有することで、より多くのデータが集積され、改善方法も精度が増していきます。こうした「教育ビッグデータ」の活用のためにも、一人一台のタブレット端末をはじめとした「EdTech」活用を促進する必要があります。

 生徒にとってより良質な学習環境になるように、教師にとってより良質な指導環境となるように、「教育ビッグデータ」の活用は今後重要性をさらに増していくことでしょう。

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