CYODとは「Choose Your Own Device」の略語で、学校におけるタブレット端末の導入方法の一つになります。
BYOD「Bring Your Own Device」という導入方法と対になる考え方ですので、セットで解説します。
BYODとは、児童・生徒が個人(家庭)で所有しているスマートフォンやタブレット、ノートパソコンなどの端末を学校に持ち込み、それを授業などで活用するという導入方法です。
メリットは、多くの家庭において費用負担が軽減されることです。元々所有している端末を活用することで、端末購入の手間や費用が軽減されます。また、端末管理についても各家庭での対応となるため、学校側の故障対応など人的コストの軽減にもつながります。
デメリットは、各家庭で所有する端末の機種や性能が揃わないため、学校の活用したいアプリが上手く動作しなかったり、意図した活用に繋がらない可能性があることです。また、セキュリティ管理が難しい点、端末内にある各家庭の個人情報の取り扱いの難しさ、端末故障時の対応などが挙げられます。
一方、CYODとは、学校側で端末性能の基準を設定した上で、対象機種を絞って児童・生徒へ提示し、その選択肢の中から各家庭で端末を購入するという導入方式です。
メリットは、学校が考える活用方法を実現できることが大きいです。また、端末販売時に学校が販売元であれば、教育用モデルの端末販売を行うことが可能となります。教育用モデルは安価に設定されているため、学校が端末販売用のECサイト(通販サイト)を用意するなどして、端末購入費用軽減につなげている事例も増えています。
デメリットは、BYODのメリットと内容が重なります。端末購入費用がかかる点や、端末購入に学校が関わる場合の人的コストの増加などが挙げられます。
今後はタブレット端末の費用負担について、国の補助金が付く可能性もあります。また、各メーカーが教育用モデル開発に注力することで、学校での活用に合った性能の改善、価格競争が起きていくことも予想されます。
そういった情勢を見極め、その都度状況に合った端末導入の方法へ切り替えていくことが求められるでしょう。
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