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学習eポータルとは

学習eポータルとは、文部科学省の定義では「日本の初等中等教育(学校教育)に適した共通で必要な学習管理機能を備えたソフトウェアシステム」のことを指します。現状でも学内の情報共有やコミュニケーションツール、各種学習ツールを総合的に備えたシステムを「学習ポータルサイト」と呼称し、多くの学校で利用されていると思います。今回の記事では、文部科学省が定義する「学習eポータル」システム全体についての説明をします。

 文部科学省が定義する「学習eポータル」とは、以下の機能を備えたシステムになります。

【文部科学省「文部科学省CBTシステム(MEXCBT:メクビット)の活用に関する説明会」資料より抜粋】

(1)学習の窓口機能

多様な学習リソース (デジタル教科書・教材, 各種ツールなど) の互換性のあるデータを学習eポータルで一覧的に可視化して活用することができる機能(個別最適な学び・協働的な学びへとつながる)

(2)連携のハブ機能

シングルサインオン等のアクセスの容易化など、学習リソースの利活用の連携のハブとして機能(活用者が便利になるとともに、デジタル教材等事業者が個々のソフトごとに連携する手間が省けて不要なコストがかからなくなる。)

(3)文科省システム(MEXCBT)のアクセス機能

文科省が運用する公的CBTプラットフォーム(MEXCBT)へアクセスする機能
 ここで重要なのは、③のMEXCBT(メクビット)へのアクセス機能と、①のオンライン上で取得した学習についてのデータを一覧的に可視化して活用するという学習ビッグデータの活用につながる機能があることです。

MEXCBTの解説については、以下を参照ください。


 

個別最適化された学びの実現に向けて、現在は様々なツールに分散している学習データを集約し可視化することで、児童・生徒、教員、保護者などが学習の振り返りをしやすくし、データ・エビデンスに基づく学びや指導を実現するための重要なシステムだといえます。とはいえ、学習データを集約・可視化して分析を行うシステムを構築することは容易ではなく、この機能については中長期的な視点で開発が進んでいく分野となります。まずは、あくまで各種ツールへのアクセスをとりまとめ繋げる窓口・ハブ的な役割を担うシステムとして導入・活用が進んでいくでしょう。

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