教育DXレポート更新(2025.12月号)
ICT支援員導入で学校のDX・AX化を加速するために
― 生成AI利活用を前提とした新たな学校業務の最適化 ―
今回の教育DXレポートでは、生成AIの学校への普及とそれに伴った新しい業務への対応(AI 利活用ポリシーの整備、データ管理、活用研修の企画、授業改善支援など)と、学校現場の負担を解決するための ICT支援員の戦略的な活用について紹介しました。
年度末・新年度の効果的なICT支援員活用
年度末・新年度には、ICT関連の業務が最も多く発生します。例として下記のような業務があります。
- 学習ポータル(Classroom / Teams / Classi 等)のデータ整理・新年度データ移行
- 新入生アカウントの作成、端末初期設定と配布準備
- 新入生向けICT・生成AIに関するオリエンテーション補助
- 卒業生端末の設定削除(Wi-Fi・セキュリティソフト等)
- 各種マニュアルの更新
上記の業務は教職員だけで対応すると業務過多になりやすく、結果として「DXツールを導入したのに負担が増えた」という状況に陥ることも少なくありません。
これらの負担を軽減するためのICT支援員の効果的な活用事例を紹介します。
常駐型ICT支援員活用事例
常駐型の場合は週4~5日の終日勤務で、ICT端末やICTツールの活用に関するサポートを行います。
東京都私立A中学校・高等学校
東京都私学財団の助成事業を活用してICT支援員を導入されました。
週5日の8:30~17:30で勤務し、故障機対応やICTツールに関する助言、情報発信を行っています。
(主な業務)
- 生徒端末故障時の対応
- 学校端末の整備・管理
- 学年更新時の事務作業
- MDMやWEBフィルタリング等の端末管理システム運用
- MicrosoftのTeamsやGoogleClassroom等の各種プラットフォーム利用方法レクチャー
- ClassiやMetaMojiなどの学習ツールの利用方法レクチャー
- 「ICT支援員通信」にてICTに関する情報を発信 など
プログラミング教育や情報Ⅰに特化した訪問型支援員の導入事例
ICT端末が普及するに伴い、プログラミング教育や情報Iなどの教科指導対応も求められるようになりました。プログラミング教育や情報Iなどの専門的知識を生かしたサポートを行っているICT支援員の事例をご紹介します。
B日本人学校
現地では専門的な人材を確保するのが難しいという理由から、オンラインにて授業用教材の選定等の打合せ・情報提供、教員向け研修、授業計画立案サポート、授業時のサポートを行いました。
(主な業務)
- 小中学校向けプログラミング教育のサポート
- プログラミング教育に関する教員向け個別研修
- プログラミング教育に関する教員向け全体研修 など
ICT環境構築の支援事例
システム構築系の提携企業と協力し、学校のICT環境構築支援を行う支援員もいます。今回は2つの事例をご紹介します。
東京都私立C高等学校
自身のICTに関する知識を生かして、学校に導入する端末や各種システム・教材、ICT環境構築についてアドバイスを行っています。専門的な視点でアドバイスを行うことから、学校からも高い信頼を得ています。
(主な業務)
- 入れ替え端末の選定補助
- 「教育機関における情報セキュリティ管理の構築」に関する情報提供
- 情報セキュリティに関する研修提案・セッティング
- 生徒用・教師用PCの整備
- プロジェクターなどのICT機器の整備 など
神奈川県私立D中学校・高等学校
学校のシステム全般の運用・管理ができるようなエンジニアリングの知識を持った人材を提携企業と協力して派遣し、業務委託を行っています。学校だけでは対応しきれない課題に対応しています。
(主な業務)
- ICT環境、活用についてシステム面での改善提案、改善作業
- 電子出席簿のパフォーマンス改善 など
ICT支援員を導入することでICT導入・活用にかかる教職員の負担を軽減させることができ、学校内のよりよいICT環境の構築に繋がります。
生成AIに関する研修事例
最近は教職員対象、生徒対象の生成AI研修の企画・運営の依頼も増えてきています。学校の実態に合わせて基礎知識レベルから活用レベルまで網羅した研修が可能です。
(学校教員向け生成AI研修例)
- 学校教員が押さえておきたい生成AI基礎知識・リテラシー
- 教育現場における生成AIの活用事例
- AI活用時代に求められる資質・能力とその育成方法
(生徒向け生成AI出張授業内容例)
- 生成AIの基礎知識、生活の中にあるAI
- 生成AIを活用するメリット、リスクと著作権等リテラシー
- 生成AIの活用例と社会で必要なスキル
- 実際に生成AIを体験する 等
ICT支援員は学校に常駐することが基本ですが、毎日ではなく週2~3回の勤務や単発での依頼をすることも可能です。
また、東京都私学財団の助成や埼玉県の助成など、各財団や自治体の助成金を活用した導入も増えています。入札、プロポーザル等へも対応しておりますので、助成金を活用したいと考えている方は是非ご検討ください。
各学校の状況に合わせた業務内容やスケジュール、概算費用等も相談可能ですので、お気軽にご連絡ください。
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