少子化の時代において、学校の「新しい姿」として男子校や女子校が共学化を選択する場合があります。しかし生徒募集上、必ずしも上手くいくとは限らず、成功する学校と、失敗する学校が明確に分かれているのも現実です。「共学化すれば、対象となる受験生が2倍に増える」という単純な発想は失敗のもとです。私たちの主張としては、「これまでの伝統や校風を変えるような」新しい学校を作るぐらいの心構えで、共学化の準備をするべきだと考えます。具体的には、これからの社会を見通しつつ、必要となる学力はどのような学力なのか、というところから、「めざす学校像」「育成する生徒像」、つまり「ビジョン」を明確にすること。そして、「ビジョン」を実現するために何をするのか、を考えることです。
コースの新設にあたっても、やはり大切なのは「ビジョン」です。最近ではグローバル系のコースを取り入れる学校が増えましたが、これを例にとっても、単に「流行りに乗って作るだけ」では、生徒募集上では「苦戦」する可能性があります。なぜならば、他校と教育的な内容で「差別化」ができなければ、私学としての新しいコースの魅力を伝えることができないからです。
などをしっかりと検討しなければなりません。
私たちは、共学化・コース新設の多くの成功例・失敗例の事例分析をもとに、成功の鉄則を導き出しています。