鶴見大学附属中学校・高等学校
神奈川県横浜市鶴見区 共学校 生徒数約950名
2015年度末からWindowsタブレット「Activa」を試験導入、2016年度より本格的にActivaを導入し授業実践を行っている鶴見大学附属中学校・高等学校。導入の経緯と今後の展望、そして実際の授業の様子を取材しました。
今回取材にお答えくださったのは、副校長の寺田俊一先生です。鶴見大学附属では校内に21世紀型教育推進委員会を設置しており、探究型教育・グローバル教育、そしてICT教育を積極的に推進しています。寺田先生は、この委員会の委員長も務められています。
-タブレット導入のきっかけは?
本校は2015年11月に90周年を迎えました。90周年を迎えるにあたり本校では100周年に向けての教育改革として中期事業計画「クレイン翼プロジェクト」を立ち上げました。
このプロジェクトの中で、社会の動向の変化を考え、さらに新しい大学入試に対応するために「アクティブ・ラーニング型授業」に加えて「ICT教育の充実」が重要課題だという結論に至りました。そこで、試行期間として2015年度末からタブレット活用の授業を研究し始めたのです。
-なぜWindowsタブレットを選択したのですか?
大きな理由の1つは、「キーボードがついている」という点です。生徒がタブレットを使って文章を書く際にはキーボードが必要ですし、また大学入試改革でもCBT入試が導入されると言われていることからも、タイピングに慣れておくことは必須だと考えたからです。
また、接続端子が充実しているところも非常に魅力です。本校が導入したActivaはminiHDMI端子もついているので、プロジェクターとの接続も簡単です。また実際に授業でパワーポイントの資料を作成する際に、USB端子でマウスと接続させて使うなど、生徒たちは工夫してActivaを使っているようです。
-Activaの良い点はどのようなところでしょうか。
選択した理由とも重なりますが、接続端子が多いという点です。本校では生徒用のクラウド等は用意していないのですが、パワーポイント等の資料を集める際には学校で用意したUSBを使用することができます。
また、手書きで表現することもできますが、キーボード付のタブレットを選んだことで、長文などはキーボードを使って作成するなど、表現の方法が増えたところも良い点だと思います。
-今後の展望をお聞かせください。
本校は既に全教室に有線LAN環境が整っており、さらに、一部の教室にはWifi(無線LAN)環境も整備しました。2017年度末までを目途に全教室にWifi環境整備していく予定です。現在はタブレット60台で運用していますが、将来的には一人に一台導入し校内だけでなく家庭との連携や家庭学習にも役立てていきたいと思っています。
このように鶴見大学附属中学校・高等学校が本格的にActivaを導入して約3か月が経ち、徐々に授業での活用も進んでいます。次回は、実際どのように活用しているのか、2人の先生の授業の取材の模様をお伝えします。
(つづく)
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