SMA会員誌『FORWARD』No.78を発行しました

コロナ禍中に実施されるようになった、オンライン海外交流やオンライン留学の取り組みはあくまで代替プログラムであったが、今後はどのように続けられていくのだろうか。このような疑問から、本稿では、コロナ禍以前の留学状況や、コロナ禍でのオンライン海外交流・オンライン留学の取り組みを振り返るとともに、これらの取り組みが今後どのように続けられていくべきかを考えていきたい。

本企画は、大学・学部の取り組みが、中高の学校づくりに参考になると考えたことから始まりました。実際、大学で行われている「３ポリシー」が、高校での「スクール・ポリシー」の策定と公開にも関係しています。今回の取材では「原点に戻る」という気持ちがあり、私立大学のなかでも、歴史があり、規模の大きな大学学部を選びたいと考えました。その条件を満たした大学学部が日本大学の法学部でした。歴史と伝統の法学部の学びについて、いろいろなお話を伺いたいと思っています。

1881（明治14）年に和洋裁縫伝習所として開設され、創立142 年の歴史と伝統を持つ東京家政大学附属女子中学校・高等学校。中学校・高等学校統括責任者と高等学校校長を兼務する大澤力先生と中学校校長の賞雅枝子先生を中心に、創立以来の伝統と歴史に根差しつつ、インターナショナルスタンダードを目指した探究学習とIB（国際バカロレア）教育を導入する学校改革を推進しています。そのキャッチフレーズは「KASEI（家政）からSEKAI（世界）へ」。生涯学び続ける「KASEI WOMAN」を育む「家政ビジョン」とは何か。全体ビジョンを大澤先生に、具体的な取り組みについて賞雅先生と、同教頭の荒籾和成先生と折井晋也先生にお話を伺いました。