2022年入試は、昨年に続き、新型コロナウィルスの影響を受ける形での入試となってしまいました。とりわけ、今年の中学受験生は、小学校5年生の時にも学校説明会への参加等もままならず、小学校6年生になっても十分に学校訪問機会がないという不安ななかで迎えた入試でした。加えて、オミクロン株の感染拡大によって、感染リスクの増大という不安要素を抱えながらの入試において、昨年以上に様々な影響因子が絡み合った入試となりました。
しかしながら、こういった状況にも関わらず、中学受験における熱量は決して冷めることなく、中学受験者数は増加し、昨年以上に活況なマーケット環境となりました。これは紛れもなく、中高一貫教育とりわけ、私立中高一貫校への期待の表れでしょう。本編で詳述しますが、こういった不安定な状況にも関わらず多くの受験生は後半日程まで粘り強く受験を続け、チャレンジしました。それだけ、私学で学ぶ6年間に対する こだわりを持つ受験生が多かったということです。
一方、中学受験マーケットの環境はもとより、教育を取り巻く環境全体、そして社会全体も変化してきています。これらの変化を受けて、受験生の「学校を見る目」も変化していくことでしょう。これからも、期待に応える学校になるために、私学各校は、自校の今後のあり方を見つめ直すべき時期を迎えているのかもしれません。
本レポートでは、志願者数全体の動向をまず確認したうえで、各校初回入試の志願者数の増減を指標として、2022年入試の動向を見ていきます。自校の募集活動のふり返りにおいて、ご参考にしていただけたら幸いです。
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