3月31日(金)、東京にて、スクール・コーチング「TALK」の手法を応用したアクティブ・ラーニングのための研究ワークショップを開催しました。
すでにTALK研修を経験され、授業においてもコーチングを実践されている先生を中心に集まっていただきましたので、とても深く研究ができました。
近年、「コーチング」のコミュニケーションの在り方が教育業界において注目されています。その理由として、学校での実践が求められる「アクティブ・ラーニング」を推進する上で必要なスキルやスタンスとの親和性が高いことが挙げられるのではないかと考えられます。
色々な学校の先生の「アクティブ・ラーニング型」授業を拝見させていただくと、うまく授業を進められている先生と、そうではない先生が見受けられます。やはりそこにはコーチングのスキルやスタンスを活用しているかどうかの差が出ていると思われます。特にそこで必要なのは「場づくり」を意識することです。
コアネット教育総合研究所では、コーチングの手法を教育現場に特化させたプログラム「スクール・コーチング・『TALK』」を約20年前より実施してまいりました。そして、TALKを受講された多くの先生にヒアリングをさせていただき、「『アクティブ・ラーニング』の授業では先生のスキルではなく、『場づくり』が大事」という結論に達しました。
そこで今回、グループの発達や関係性構築の専門家と協力して、「アクティブ・ラーニング」の授業をするための場づくりワークショップを実施いたしました。これまでの「アクティブ・ラーニング研修」では、授業を行うために必要な授業スキルをメインにしたプログラムが多く存在していました。しかし、今回の研修では「どのように生徒の状況を見立てて、クラス全体を主体的な姿勢に促すか」「クラスをいかにラーニングチームにするか」ということをポイントに置いたプログラムで実施いたしました。
プログラムの中では、生徒同士の「協働関係」を作るためのポイントや、組織形成の理論として有名な「タックマンモデル」理論についての説明などを行い、組織の在り方などの知識をインプットしていただきました。その後参加者の先生方に、色々なクラスの状況を想定していただき、その状況を見立てて改善のための関わりを具体的に考えてもらうワークを実施しました。
参加者の先生からは、新たな視点での研修に満足していただいたとともに、継続的にこのような研修を行ってほしいというご要望もいただきました。
この研究は、今後精度を上げ研修プログラムとしてみなさまにご提供できるよう発展させていく予定です。
スクール・コーチング「TALK」や「場づくり研修」に興味のある方は、ぜひ弊社までお問い合わせください。
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