2020年入試以降、新型コロナウイルスの影響に翻弄されてきましたが、2023年入試は、まだ不完全ではあるものの、かつての中学入試の姿にだいぶ戻ってきました。依然として感染のリスクがあるなかで、面接を中止する学校、コロナ対応の追加入試を事前に設定する学校もありました。一方、コロナ前には普通だった在校生による入試サポートを復活させている学校も増え始め、入試に至る説明会においても、オンラインから対面式への移行が目立ち始めるなど、受験生にとっての不安はここ数年の中では最も軽減された入試だったのではないかと思います。
そのような2023年入試は、過去最高の中学受験率、過去最大の中学受験者数となり、中学受験マーケットはいっそう拡大をしています。これから先、小学校6年生人口の減少、景気における先行き不安等、様々な懸念点はあるものの、小学生を子どもに持つ保護者たちの教育に対する関心は引き続き高い、と言えそうです。これはおそらく、大学入試の変化を含み、教育のあり方が問い直されているという動向が要因の一つとして挙げられるでしょう。中学受験マーケットが活況であるからこそ、5年先、10年先を見据えた動きを検討していくことが今後の学校経営においては重要なポイントになるでしょう。
本レポートでは、志願者数全体の動向をまず確認したうえで、各校初回入試の志願者数の増減を指標として、2023年入試の動向を見ていきます。自校の募集活動をふり返り、これからの学校経営の方向性を検討されるにあたってのご参考にしていただけたら幸いです。
上記レポート以外にさらに詳しい「入試概況資料」をご希望の方は
以下よりご請求ください
※「入試概況資料」は3月上旬に送付を予定しています
その他、質問・相談する(問い合わせフォームが開きます)