海外体験プログラムを行う場合、生徒はいつもと異なる環境に身を置くことで気持ちや意欲が高まるので、大きな努力をしなくても一定の「成果」を得ることは出来るでしょう。しかし、せっかくの体験をより意義あるものにするためには、語学力だけではない汎用的なスキルの育成を目的に据えて、プログラムを創造することがお勧めです。例えば「挑戦する力」というスキルを育成したければ、現地で異文化交流を持つプログラムが有意義でしょうし、「コミュニケーション力」を育てるならば、友人や現地の学生とチームを組んで、ミッションに取り組む学習をするのが良いでしょう。育てたいスキルを決めてから、具体的な内容を考えることが、より意義のあるプログラムへの「格上げ」に導きます。
プログラムの実施にあたっては事前学習と事後学習を充実させることもポイントになります。特に希望者だけが参加するプログラムの場合、あまり準備をせずに現地に行ってしまいがちです。しかし、成果を出すためには、例えば放課後に集めて定期的な学習をさせる等、しっかりとした準備(事前学習)が必要です。また、事後学習を行う際は、話す、レポートを書く、プレゼンをする等の「言語化」をした上で、最後に他者からの評価を受けさせると良いでしょう。そうした経験が、また次の機会へとつながっていくからです。
そこで、私たちは学期中の教育活動と海外プログラムが、どのような関係にあるのか、そもそもこの海外プログラムは、どのような力・スキルを育成しようとしているのか、等を整理するところからご支援します。