Core-ism! 3号 教育現場でのICT活用

  • Core-ism! =コア・イズム!= WEB掲載
    第3号(2015年1月発行)奥田雄一郎のism

     

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    ICTの導入は、“ビジョン”と“体験”の 両面から検討し、自校が目指す教育とICTが持つ可能性の融合を図るべし!

     

     

     

    近付く「1人1台時代」ビジョンの構築と、体験に基づく検討を

    2011年4月に文部科学省から出された「教育の情報化ビジョン」には、これからの社会で必要な力を育むためには、「教育の情報化(情報教育、教科指導における情報通信技術の活用、校務の情報化)」を推進することが必要であると明記され、その活用例としてタブレット端末が挙げられています。また、2013年に発表された「世界最先端IT国家創造宣言」では、2020年までに「1人1台の情報端末配備」をすることが目標の1つとして掲げられました。こうしたことからも、日本の教育現場に大きな変化が訪れようとしていることが分かります。
    対応を迫られる学校としては、「形だけ」にならないための明確なビジョン構築を進めることが、まず必要となります。皆さんは、「ICTを活用した授業」と言われて、どんな想像をされるでしょうか。例えばある学校では、タブレット片手に自然観察をする生徒の姿が見られます。写真を撮り、記録をし、分からないことを調べ…といったことが1台で出来るのです。あるいは、体育のマット運動で自分のフォームを録画してもらいチェックをする、映像を用いた反転学習や自宅での復習に役立てる、など可能性は多岐に亘ります。「やりたかった授業がやれるようになった」という声もあるICTの導入に向けて、ぜひ自由に、活発に議論をして、ビジョンを描いて頂きたいと思います。
    ただし、話し合うだけではどうしても分からないこともありますし、個々人のイメージや知識のみに頼った議論になってしまう可能性もあります。ですから、話し合うと同時に「実際に試してみる」ということも行ってほしいところです。現在、全生徒に情報端末を持たせている学校でも、まずは一部のクラス、一部の教員から導入していった例が多いようです。ぜひ、「議論と体験」の両輪を大切に、検討を深めて頂きたいと思います。

     

    選択肢は多様 それぞれの学校にあった機器選びを

    一口に情報端末といっても、選択肢は1つではありません。それぞれの学校がどのような授業、どのような教育を行っていきたいかによっても、必要な機器は変わります。例えば携帯性という点を重視するのであれば、スマートフォンやタブレットが便利ですし、資料や文書を作成させることに重きを置くのであれば、ノートパソコンやキーボード付のタブレットが良いでしょう。先述したビジョン構築と、体験に基づく試行錯誤の中で、各校にとってのベストな選択をして頂きたいと思います。

     

    導入を妨げる、価格問題 コアネットのソリューションとは

    しかしながら、学校で使用していくにあたって十分なスペックを持った機器となると、まだまだ高価格という現実があります。ICTの導入を志しながらも、この点がハードルとなって踏み切れない学校も多いのではないでしょうか。コンサルティング会社として様々な教育現場に関わる中で、私たち自身も、この「価格」というハードルに対して強いもどかしさを感じて参りました。そこで私たちは、独自に「高性能・高品質・低価格」の学習専用タブレットを開発する決断を致しました。それが、“Activa(アクティバ)”です。

    現在、多くのPCやタブレットが中国の工場で作られていますが、日本の小売店に届くまでにいくつもの企業が入り、それが価格を押し上げる一因となっていました。“Activa”の開発に当たっては、この中間企業を極力減らすことで、価格の抑制に成功。また、現地には日本人技術者が駐在して社員教育・品質管理を行っているので、高品質を保つことが出来ています。本当はICTの導入をしたいと志しつつ、価格面でのハードルを感じていた方々のお力になれたら、嬉しく思います。

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