保護者の意識調査 中学校における教育について

  • 調査実施内容

    • 調査対象:首都圏在住の小学校1~5年生の保護者
    • 調査方法:Webアンケート
    • 調査期間:2012年2月上旬
    • 有効回答数:4,000通

    調査結果のサマリー

    現在通学している小学校に満足している保護者が85%
    また、個別の項目では、「いじめや非行が少ない」との評価(「全くそう思う」「まあそう思う」の合計)が74%であったのに対し、「生活指導が徹底している」との評価は58%、「教師の質が高い」との評価は42%であった。
    「教育熱心である」などのイメージ評価では、私立が公立を大きく上回る
    私立中学のイメージとして、「教育熱心である」に「そう思う」「まあそう思う」と回答した保護者は93%(公立中学は37%)であった。同様に「教育方針が明確である」=92%(公立32%)、「施設・設備が充実」=91%(公立27%)、「進学指導や進路指導が徹底している」=89%(公立29%)、「生活指導が徹底している」=81%(公立41%)、「社会や時代の変化に対応した教育を行っている」=79%(公立35%)などが高かった。
    私立中学への進学を希望している世帯は14%
    「私立中学を受験するつもり」「私立中学に行かせたい」と回答した保護者は、14%であった。学年別にみると、1年生が11%、2年生が14%、3年生が14%、4年生が17%、5年生が16%であった。なお、「公立中高一貫校を受験するつもり」「公立中高一貫校に行かせたい」と回答した保護者も、私立志向者と同程度(14%)いた。
    公立中学進学希望の理由は「授業料」、私立は「大学受験に有利」
    公立中学への進学を希望している保護者、私立・国立中学への進学を希望している保護者、それぞれにその理由を聞いたところ、公立は「授業料が安いから」=80%、「小学校の友人関係が大切だから」=70%、「通学時間が短いから」=55%が上位。一方、私立は「大学入試に有利だから」=52%、「高校受験をしないですむから」=46%、「公立中学では学習などに不安、不満なので」=45%が上位であった。
    何らかの条件が改善されれば私立中学も検討するという保護者は4割強
    改善すべき条件を聞いたところ、第一に改善すべきは「学費や授業料の低減」、二番目が「通学圏内に良い学校」、三番目が「子どもの学力や意欲」であった。仮にいくつかの条件が改善されれば、「ぜひ私立中学にしたい」「私立中学も検討する」と回答した保護者は、全体の30%であった。そもそも私立進学を希望している保護者14%と合わせると、44%が潜在的な私立中学志向者といえる。