シラバス作成支援

シラバスは、生徒にとって
「学習効果が上がる」かどうかが肝心です。

コアネット教育総合研究所 所長 松原和之

シラバス作成の現状

コアネットが2014年に、全国の中高一貫校を対象に行った調査(回収数314校)では、8割以上の学校がシラバスを作成し、その主な目的は生徒や保護者への配布であることが分かりました。

シラバス作成支援資料(1)
シラバス作成支援資料(2)
シラバス作成支援資料(3)

記載項目は、学習内容や目標、使用教材などが多いようです。

生徒の目線に立って、「学習効果を上げるシラバス」を作成する

アンケートの結果に出ている通り、多くの学校が「教員が、授業について生徒に伝える手段」としてシラバスを活用しているようです。では、このシラバスが本当に「生徒が授業の準備・復習などに使われているか」という点で振り返ると、貴校ではいかがでしょうか?

大学と違って1教科あたりのコマ数が膨大な中高では、シラバスの中にコマ単位の内容まで盛り込むのは難しいところ。シラバスは大方針を示し、それに基づいた学習計画表も併せて作るなど、中高ならではの工夫が、まずは必要でしょう。その上で、理想的なシラバスとは、“学ぶ目的や意味を明確にしたうえで、生徒が学習を進めるためのポイントも示している”ものであると考えます。すなわち、それぞれの授業に対して、生徒が「なぜ学ぶのか」「何を学ぶのか」「どう学ぶのか」「どの程度まで学ぶのか」を理解できるシラバス、ということです。

学校の教育方針を反映し、生徒の目線に立ったシラバスとすることで、学習効果を高めていくことができます。私たちは様々な学校のシラバスを集めて分析し、本当に意味のあるシラバス作りのサポートや、そのための研修なども行っております。