ICT活用事例校レポート

1人1台タブレットを活用した授業とは 鶴見大学附属中学校・高等学校(3/3)

 

鶴見大学附属中学校・高等学校
神奈川県横浜市鶴見区 共学校 生徒数約950名

 

「Activaを活用した授業とは」~一人一台での活用

「現在のスライド作成の進捗や課題(論述)をロイロノートで提出しなさい」と先生が発信すると、前方スクリーンに映し出された先生用タブレットの「ロイロノート」の画面は、生徒の回答でどんどん埋め尽くされていきます。

今回お邪魔した授業は、高校3年生の「世界史研究」の授業。担当は地歴・公民科の柳原先生です。生徒が一人一台タブレットを使用して、次回の授業に向けての準備をしています。

「今やっている授業は、『生徒が授業をする』ための準備です。生徒はグループになり自分たちの決めたテーマを深く研究し、説明できるようにスライドを作っているのです」と柳原先生はおっしゃいます。

生徒たちはパートに分かれてスライドを作成します。


参考資料だけでなく、インターネットを利用し必要な情報を取捨選択していく。
生徒たちは、これまで学んだ知識を元に判断をする。


USB端子を使い、USBで情報交換をし、マウスを使用してパワーポイント作成。


チームメンバーと進捗を確認し合うときには、見やすいようにキーボードから本体をはずす。
意見交換もより活発になる。

今回取材した授業はスライド作成が主でしたが、柳原先生の授業ではほかにもロイロノートを使っての小論文フィードバックやテーマに対する生徒の意見を収集するなどの取り組みも行っています。

実際にタブレットを使って授業を受けていた生徒に授業の感想を聞いてみました。

「これまでは一方的に先生の話を聞くことが多かったのですが、タブレットやロイロノートを使うことで、自分の意見や考えを発信する場面が増えました。実際に書いてみたり表現することで相手に伝えることの難しさを知ったり、逆に他の人の様々な意見を聞くことで考えを知ることができ、授業がより楽しくなりました。」

タブレットを授業に導入してから次のような変化があったと柳原先生はおっしゃっています。

「大きく変化したことは、生徒の学力が上がったことです。このような授業を中学校3年生でも行っているのですが、1学期の期末テストの点数とタブレットを重点的に使い始めた2学期の中間テストではクラス平均が約15点上がったのです。ただ知識を詰め込むだけではなく、授業の中で説明させたり意見を出させたりすることで、知識を体系的に身につけられているのではないかと思います。また、論述の問題に対しても生徒たちは積極的に解答をしており、難しい問題でも空欄で提出する生徒はほとんどいなくなりました。『考えて、伝えてみよう』という姿勢が身についたのだと思います。」

また、次のような本音もお話ししてくださいました。

「正直、タブレットを使って授業をすることには不安がありました。タブレットの不具合で授業が止まってしまったらどうしよう、その問題が自分で解決できなかったらどうしよう、と。しかし、この不安は杞憂でした。タブレットの調子が少し悪くなったとしても、生徒たちは自分たちで対応したり、また操作でわからないことがあっても、よくわかる生徒が困っている生徒をフォローしたりするなど、教員の私の仕事はただその様子を見守り、進捗を確認するだけでした。」

保護者会でこの授業の取り組みを説明したところ、保護者の方々からも大変好評だったとのこと。
「まだまだ活用の余地はある」と、柳原先生の視線は前を向いています。

ここまで3回にわたり、鶴見大学附属中学校・高等学校の取り組みをご紹介しました。Windowsタブレット「Activa」を活用した実践事例はどんどん増えていきます。今後も先進的な取り組みを取材していきますので、ご期待ください。

 

(2016年11月1・2日取材 聞き手:コアネット教育総合研究所・有馬)

 

タブレット「Activa」活用の成功ポイント

  • USB端末をフル活用し、操作性をアップ
  • 「意見を出す」機会を多くすることで、生徒の「考える力」の向上を促す

 

PAGE TOP

セミナー情報

学校のDX化を成功に導く3つのポイント

教育ICTキーワード

StuDX Style

ICT活用事例校レポート

同志社香里中学校・高等学校

教育ICTキーワード

DXハイスクール

ICT活用事例校レポート

関東第一高等学校<後編>